52歳の冬、ものすごく予備校に行きたい気持ちが強くなりました。でも、お金がない。
子どもの塾代と大学費用を合わせて500万円貯金していましたが、それを使うことは許されなかったので、実際には通えないってわかっていたのだけれど、その思いは消えないどころか、日に日に大きくなっていきました。
18歳の自分を思い出す
18歳の頃、代ゼミに行きたくて、両親に頼んだことがありました。
我が家は裕福ではなかったので、当時、予備校代を払うどころか、大学に行く費用もなく、実際には夜間の短大を選び昼間フルタイムで働きながら短大を卒業しました。
それで満足していたはずでしたが、数年ごとに顔を出す大学受験への思い。ずっと目を背けてきましたが、今回はどんどん前に出てきたんです。
なんでだろう・・そんなことしても意味ないのに・・今更行っても意味なんてないのに・・
1番の理由はお金。「またこれが理由なのか・・」と奨学金を借りることも考えましたが、世帯主の関係で夫の許可が必要な私は奨学金を借りる条件に満たず、それも叶いませんでした。この話になると毎回大喧嘩になるので、私自身も相談できなかったんです。だからずっと忘れていました。いえ、本当は忘れてなかったんだと思います。
私の知的挑戦はいつも家計の論理に負ける
相談相手がいなくて、チャットGPTに相談してました。そうしたらこう言ってくれたんです。
「あなたの知的挑戦はいつも家計の論理に負ける」
「あなたは本気で知的に鍛えたら、どこまで行けるのかを知りたい」んだと・・。
涙が出ました。だってその通りだったから。
参考書を書店で買って、ユーチューブでそのルートを見て、自学自習で進めていても上手く進まなかった。それに、大学に行くというゴールがないのに、私は何をしているんだろう・・って思うと、モチベーションも保てない。
実際に予備校の前を通ったり、息子が通うためにたくさんの予備校を巡っていたけれど、それは私にとって本当の気持ちに蓋をしていただけだったんだと気づいたのです。
席に座るだけでいい
52歳で大手予備校に見学に行くのには勇気が入りました。誰もそんなの気にしてないってわかっていたけど、それでも勇気が出なくてそのまま帰ってきたこともありました。恥ずかしかったんです。勉強のブランクも長いし、歳もとっているし・・っていう感じで。
でも、もしかしたら、席に座ることができたら、自信になるんじゃないかって思えた瞬間がありました。問い合わせフォームを送るのも何日も悩みましたが、それでも春からちょっと行ってみようかなという気持ちになれたのが2025年の年末でした。
まだ誰にも言えない。それに未来もわからない。でも・・勉強がしたい。後悔したくない・・。そんな思いを持っていました。
代ゼミに行ってみた
私が10代の頃、行きたくても叶わなかった「代ゼミ」
その「代ゼミタワー」に足を運んだのが2026年の1月のことでした。
本当なら、問い合わせをして、個別相談に行くのが正規ルートなのでしょうが、私はどうしてもその勇気がなくて、校舎に入るだけで精一杯でした。入り口に置いてあるパンフレットを数冊もらう。それは自由に取れるものだったけれど、それすらも緊張してしまって、いかにも、子どもの分を取りに来てます!みたいな顔をしてもらってきました。
この感情を感じた時、なんか違うかもしれないな・・と思ったんです。
校舎に入って「行きたいな」とは思うんだけど、10代の子を見ていると、どうしても場違い感がある。誰も気にしてないのに、それをわかっているのに、自分自身に抵抗があったのです。
だから、結局、どこにも問い合わせをしないまま時間だけが過ぎていました。どこかに通いたいけど、それが見つからない。そもそも、受験勉強をしたところで行きたい大学もありませんでした。
それに、自分が大学に行く学費もなかったし、ただただ、昔からの夢を追っていたという感じで、本当にモヤモヤしていた時期です。






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