停滞期の過ごし方

季節に春夏秋冬があるように、どんな人にも停滞期と感じるような時期がやってきます。
停滞期はまるで、長いトンネルを歩いているかのように全く先が見えなくなったり、今までうまくいっていたことができなくなったりするので、このままの状態が続いたらどうしよう・・と不安になりますが、その時期を抜けるときは必ずやってきます。今回は私自身が経験した「停滞期」について書いていきます。

目次

気持ちの落ち込みがひどかった停滞期

ここ最近の停滞期は、某医療過誤にあったことがきっかけではじまりました。1年半以上もの間、再治療の目処が立たず、先行きが見えない中、人に会う機会も減り、気持ちの落ち込みと意欲の低下がどっと押し寄せた時期です。

今までやっていたことができない・・、何をするにも意欲が湧かない・・、外に出たくない・・。化粧をする気力も、何かをしようとする気力もなく、ただただ1日が過ぎていく日々でした。
強制的に表に出れない状況になったことで、これまでのことを振り返る時間が増えましたが、考えれば考えるほど答えは見えませんでした。

それまで続けていた仕事も発信もやめ、ただただ時間が過ぎていくだけの日々。
こんな時期が一生続いたらどうしよう・・と思いましたが、前向きな気持ちがどうしても湧かず、そのときの気持ちに合わせて日々の過ごし方を決めていました。

停滞期の過ごし方

この時期は、それまでの自分とは違う過ごし方をしていました。その中で心がリラックスしたり、気分が落ち着いたりしたことをいくつか紹介させてください。

自然に触れる

この時期に心を落ち着かせてくれたのは「自然」でした。神奈川県在住なので、江ノ電で七里ヶ浜に出かけ、砂浜に座って、ただただ海を眺めていたりもしました。波の音と綺麗な空を見ているだけで心が癒されて、モヤモヤした気持ちがすーっと波に消されていくような気持ちになりました。裸足になって、素足に波をうけるのも、とっても気持ちがよかったです。何をするでもなく、ただ海を見ているだけでとっても癒されました。

本を読む

もともと本を読むことが大好きなのですが、今まで読んでいた「自己啓発」の本が、この時期には読めなくなりました。書店に行ってそれらの本を探してみても、「頑張れ!」「もっと行動して!」と言われている気がして苦しかったのです。これは私にとってはじめての経験でした。この時期に読んでいたのは、日本の伝統に関する本や小説が多く、海外のスピリチュアル系の本も手に取るようになりました。今までに読んだことのない分野の本を手にしたことで、新しい気づきもたくさんありました。

お菓子作り

お菓子作りをしているというと、もともと得意なのかなと思われそうですが、私自身、お菓子作りや料理などにこだわりがないタイプなので、お菓子作りをしている自分が信じられませんでした(笑)でも、不思議とはまってしまって、米粉を使ったお菓子やヘルシーなお菓子を、本を読んで作り始めました。作ったお菓子を、息子が学校に持っていっておやつにしていたこともあって、ほぼ毎日作っていました。

神社に行く

この時期には主人の休日に合わせて、神社に行く機会が増えました。特に行きたい場所がわからなかったので、行き先は主人が決めていて、私はただ助手席に乗って現地に向かうという感じでしたが、この時期かなりの数の神社に参拝に行きました。その中でも一番感動したのが「伊勢神宮」の参拝でした。
最初のうちはあまり詳しくありませんでしたが、それぞれの神社の由来や日本の歴史に興味を持つようになり、その後は1日で東京や神奈川を中心とした神社に参拝に行くようになりました。

停滞期を受け入れるコツ

停滞期はつらいです。
何をしてもうまくいかないし、空回りをしてしまうし、焦りも出てしまう・・。
焦るからその状況を変えたくて、あれこれ試してみるけれど、余計うまくいかなくて落ち込んでしまうんですよね。
でもそんな時期は一生続くわけじゃない、とわかっていれば、その時期を受け入れられるのではないでしょうか。

停滞期には、前向きに考えようとしても、それができなくてつらくなってしまうんです。
だからこそそんなときには「この出来事には意味がある」「この経験が何を教えてくれるのだろうか?」と、その状況を客観的に観察してみることにしました。

停滞期はきっと抜けられる。
そう信じてきましたが、最初はなかなか心からそう思うことができませんでした。でも、少しずつ少しずつ気持ちが前向きになって「必要だから起きているんだ」と思えたとき、気持ちが変わっていくことを実感できるようになりました。

人生に必要な一時的なお休み期間

うまくいかない時期が続くと、これまでの自分と比較して、なんとかその状態に戻ろうと頑張ってしまうことがありました。でも、エネルギーがないのでできない。そうすると悔しくてますます落ち込むと言う悪循環でした。
頑張ろうと思っても頑張れない・・。エネルギーが出ないときは「人生の充電期間」なんですよね。誰だって、走り続けたら休む時期がないと倒れてしまうから。

それに、うまくいかない時期から学べることもたくさんあるんですよね。実際に、これまでとは違う視点から物事を見れるようになって、今後の人生についても今までとは違う考え方ができるようにもなりました。だから、この時間は無駄ではなかったんだなと思えるように、できることから少しずつチャレンジしていきたいと思います。

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