高二になってから、子どもが学校に行く前に腹痛になる日が続いていました。しばらく様子を見ていたのだけれど、冬になる頃には朝起きることができなくなる日もあったし、遅刻の回数も増えていて、私は正直焦りました。本人も頑張ってたけど、もう体が限界だったのか、すごく辛そうだったんです。
そんなとき、思いきってお休みをさせてあげた。学校も、塾も、どっちもお休みしました。
それまでの私は、もっと勉強してほしい。もっと頑張ってほしい。という感じに、きっと焦らせていたように思う。でもそれって本当は、自分の願望を子どもに押し付けていただけなんだって気づいたんです。
大学受験をするのも息子であって、私の問題ではないのに、もっと頑張ってくれなきゃ内部進学もできない!って思っていました。
塾も転々としていたし、逆転合格を狙っていたような気もする。でも2024年の年末に相談に行った塾の先生に「もう今からじゃ無理です」「今部活辞められる?」「部活が終わってからじゃ遅いよ」「部活を辞めて全力でやったとしてもGMARCHに行けるどうかだし」と言われたことで、本人のモチベーションが一気に下がってしまったんです。
もちろん、先生の言っていることは正しいと思いました。でも、ずっと慶應に憧れていた息子にとって、希望を消されてしまった感覚だったのだと思います。その塾で1ヶ月間の体験を受けましたが、本人はモチベーションが下がっていたせいか、元々勉強が嫌いだったせいか、ゲームに時間を使うようになっていきました。
目標って下げるのは簡単で、安心もする。でも、叶わないって言われてしまったら、その目標に向けて頑張る希望を断たれてしまうのと同じなんですよね。息子は確かに勉強習慣もないし、成績も良くありませんでした。でも、心の中にはずっと夢があって、いつか行きたいという気持ちを持っていました。
もともとのんびりしているので、親がいくら言っても焦る感じになくて、いつかなんとかなると思っていたのだろうけれど、第三者である先生にはっきりと言われたことで、現実が見えたのですよね。それからしばらくの間は、目標を失ってしまったようにゲームに逃げていました。
内部進学が正解か否かということに関しては、それぞれ意見が分かれると思うのだけど、ある意味、本人は頑張りたいという気持ちは残っていたわけで、実際には学力が全然足りてないけれど、それでも、無理と決められてしまったことで、動けなくなってしまったんです。
内部進学は高三の秋には進路が決まります。高二の冬に「推薦クラス」か「一般クラス」か希望を提出する機会があったのですが、成績は全く伴っていませんでしたが、彼の可能性を信じて「一般クラス」を選択しました。何の保証もなかったし、本人も実際に勉強をしているわけではなかったけれど、1%でも可能性があるのなら、その選択肢を狭めたくなかったんです。
高二の冬、あと1年で受験という時期になり、部活とスクールで週7日埋まっている息子が、難関大を目指すなんて普通に考えたら無謀です。でも、私はある先生との出会いによって、その道に光が見えたのです。






-1024x292.png)